マイホームにこれから先何十年と住んでいく中で、住みやすさは大切だという方は多いでしょう。
住みやすい家にするためには、家づくりの段階で間取りや収納、動線などのさまざまな要素に着目しなければいけません。
これらの要素の中でも特に重要なのが、生活動線です。
そこで今回は、住みやすい家にするためにはどうすれば良いのかをご紹介します。
□住みやすい家とは?
住みやすい家にするための鍵は、”生活動線”です。
生活動線とは、室内で家族が動いたルートを線に表したものです。
つまり日常生活を送る上で、家族が動くルートを最適化することが必要になるのです。
例えば朝の通勤・通学準備のとき、家族が多いとトイレや洗面所が混雑してしまいますよね。
もしトイレと洗面所がすぐ隣だった場合、出入りや順番待ちの際に余計に混雑してしまうことになります。
そのため、トイレからの移動ルートに洗面所を置いておくといった、混雑を防ぐ対策が必要なのです。
他の例だと、洗濯機と洗濯物を干す場所、収納の位置なども挙げられます。
洗濯機から洗濯物を取り込んだ後、干す場所が離れていると、そこまでの移動に時間がかかってしまいますよね。
さらに洗濯物を干した後、収納する場所がバラバラになっていると、収納するときでさえ手間がかかってしまいます。
洗濯から収納までの動線を最適にできるような間取り配置にすることが大切です。
□住みやすい家を実現するための間取りのポイント
住みやすい家にするためには、生活動線はもちろんですが、収納や断熱性などにも配慮された間取りにする必要があります。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
*十分な収納量の確保とスペースの分散
収納量の確保はもちろんのこと、収納を分散させることが大切です。
例えば2階建ての住宅の1階に、大きなウォークインクローゼットを設置したとしましょう。
ほとんどの場合、これで1階の収納量、スペースともに問題はありませんよね。
しかし2階の収納スペースが少ない、あるいはない場合、わざわざ1階に降りなければいけません。
収納スペースをどこか1箇所に偏らせるのではなく、家全体に分散させることを意識しましょう。
*高断熱な家
高断熱な家であれば、室温の変化が少ないため、夏の暑さや冬の寒さを気にせず快適に暮らせます。
高断熱の家を実現するためには、間取りを工夫する必要があります。
例えば、玄関とリビングを繋ぐ場所に建具を設けたり、部屋同士のかかわりを見直したりすることで快適な暮らしに繋がるでしょう。
高断熱な家になると、冷暖房効率が良くなるので光熱費の削減にも繋がります。
昨今の電気代高騰の影響を受けている日本において、非常に大きなメリットになり得るでしょう。
□まとめ
住みやすい家にするための前提条件は、生活動線を良くすることです。
普段の生活において、移動のしやすさはもちろんのこと、各部屋や間取りの位置を意識することが大切です。
また、収納スペースの確保に加えて、収納場所を分散することによって、さらに生活動線が良くなるでしょう。
さらに、断熱性を上げることで季節による温度変化の影響を最小限に抑えて、快適に過ごせるのです