都市部での住まいとして人気の鉄筋コンクリートの家。
その魅力は何と言っても、耐震性や耐火性、そして特に防音性に優れている点にあります。
そんな鉄筋コンクリートの家には、一体どのような特徴があるのでしょうか。
また、その特性を十分活かした、防音性の高い鉄筋コンクリート賃貸はどのように見分ければ良いのでしょうか。
今回は、鉄筋コンクリートの家の特徴と、その見分け方についてご紹介します。
□鉄筋コンクリートの特徴とは?
鉄筋コンクリートは、その名の通り、コンクリートの中に鉄筋を組み込んだ構造となっています。
この組み合わせにより、それぞれの素材の弱点を補完し合い、非常に強固な構造を持つことができます。
そんな鉄筋コンクリートの家の特徴は以下の通りです。
1.耐震性
鉄筋コンクリートはモノコックと呼ばれる構造を持っており、地震の力を面で吸収し、バランスよく力を分散します。
これにより、大きな地震が発生しても建物が倒れにくいという特性を持っています。
2.耐火性
コンクリートは1000度の熱で2時間さらされても強度が変わらないと言われています。
これは、火災時にも安全性を保つことができるという大きなメリットとなります。
3.遮音性
木造と比べると約10倍の音をシャットアウトします。
これは、都市部での生活において非常に重要なポイントとなります。
特に隣人との騒音トラブルを避けるためには、この遮音性は非常に価値があります。
4.断熱性・気密性
スキマがないため、熱を外に逃がさない特性があり、冷暖房を有効的に使うことができます。
これにより、エネルギーの節約や快適な室内環境を保つことが可能となります。
5.耐久性
鉄筋とコンクリートの相乗効果により、木造に比べて耐久性に優れています。
また、シロアリの被害の心配もありません。
これにより、長期的なメンテナンスコストの削減や、長く安心して住むことができるというメリットがあります。
□防音性の高い鉄筋コンクリート賃貸の見分け方をご紹介!
防音性に優れる鉄筋コンクリート造(RC造)ですが、物件ごとにその性能には差があるのも事実です。
そこで、内見の際に確認すべきポイントをまとめました。
1.壁をたたいてみる
壁をたたくことで、壁の厚さや構造の違いを確かめることができます。
しっかりしたコンクリート壁は、低くつまった音がします。
一方、薄い壁や低密度の壁は、軽く高い音になります。
2.住戸の中で手をたたく
窓を閉めた状態で、手をたたいてみると、音が壁に跳ね返るかどうかを確認できます。
音がよく響く場合は、防音性が高いと判断できます。
3.住民からの騒音についての情報を確認
過去の騒音トラブルの有無や、近隣住民の家族構成などをオーナーや不動産会社に確認することで、防音性の高さを判断する手助けとなります。
4.物件の構造をチェック
鉄筋コンクリート造りの賃貸には、「ラーメン構造」と「壁式構造」の2つの構造があり、「壁式構造」の方が防音性能が高い傾向にあります。
また、床の厚さも防音性に影響しますので、確認してみましょう。
□まとめ
鉄筋コンクリートの家は、耐震性や耐火性、防音性といったさまざまなメリットを持つため、都市部での生活において非常に魅力的な選択肢となります。
その特性を最大限に活かすためには、物件選びの際のポイントをしっかりと押さえることが大切です。
当記事を参考に、後悔のない家選びを行なってくださいね。